成長への対応
今朝のリンゴスターちゃんのレッスンは、成長に伴う変化や課題の確認と今後の対応などについてのレクチャーと実践トレーニングです。
拒否反応の分析
飼い主さんの手の動き
車の乗り降りの際に、以前よりも拒否反応が強く出ているようです。この反応に対して、飼い主さんは無意識でもリンゴスターちゃんには、無理に捕まえられて確保される感覚が強いようですので、飼い主さんの抱き上げた保定態勢等も改善しながらストレスが無いようにしていきましょう。


現在の前足だけを持ち上げる方法は、リスクを伴いますので安全な抱き方で、リンゴスターちゃんがリラックス。今日の反応を見ていると、今までの飼い主さんの習慣が、リンゴスターちゃんの上から手が出てくることが多いようです。手は下から差し出してホールドできるようにしていきましょう。
アテンションと飼い主さんのポジション
もう一つの拒否反応は、飼い主さんからの声掛けやコマンドに対しての反応です。ご自宅では、刺激の少ない中での対応ですので、一定の実行性は維持できているようですが、屋外の刺激の中では、まだまだ飼い主さんを優先できる関係性は構築できていません。しかし、あまり高いレベルを現在の月齢に求めるのではなく、最低限の反応を引き出せるようにする事は必要です。


匂い嗅ぎを無条件で自由にさせ過ぎてしまうと、飼い主さんからの声掛けやコマンドへの反応は著しく低下します。また引き癖の大きな要因にもなりますので、リンゴスターちゃんの引っ張る方向に着いていく飼い主さんのコマンドには従く心は育まれません。レッスンでも、リンゴスターちゃんが前へ出ようとしても、一定のポジションを飼い主さんが維持しようとする気持ちが表れると、必然的に飼い主さんを見るようになります。
このように、飼い主さんの意思が明確に犬に伝わるように行動することは、声掛けやコマンドが無くとも犬には明確に伝わりますので、イニシアティブを持った行動を心がけると共に、リンゴスターちゃんが飼い主さんを意識したら、トリーツ出そうと手を動かす前に、心から誉める事を最優先してください。トリーツに頼らずに、誉め言葉を伝えられるようにしていきましょう。
トレーニングレベルを確認
アテンションを含め、飼い主さんからのコマンドへの反応よりも、他の刺激への意識が強い分、呼び戻しに対しての実行性も安定していません。



これは、先ほどの拒否反応の要因になっている飼い主さんの無意識な対応や声がけが、飼い主さんからのコマンドに対して「良い事が起きる」というよりも「嫌な事が起きる」にバランスが傾いています。ですから、トリーツで誘導しても、その先を予測されますので、正しい行動を引き出せない状況です。刺激の中では、お散歩でゆっくり歩く事も、トリーツを使いながら、コマンドの理解を深めるようにトレーニングレベルを上げ過ぎないようにして下さい。
今後は「飼い主さんの気持ち」=「リンゴスターちゃんの気持ち」という図式が成立するように、今、飼い主さんが行おうとする行為や、それに関するコマンドを出すことで、リンゴスターちゃんがどう感じるのか?を考えながら接してみて下さい。
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