関係性の見直しと基礎トレーニング
今日のホビー君のレッスンは、前回のカウンセリング後にご自宅で実践して頂いた対応と、その効果。また今後の改善に向けて、更に改革していかなければいけない事などについてのレクチャーと基礎トレーニングの実践を行いました。

ご自宅でのチャイムの吠えや、お散歩中の他の犬への吠えの改善について、今までよりも明確な表現でホビー君に対応して頂いたようですが、飼い主さんとホビー君の関係性の根本が変わらない為に、一時的な効果はありますが、持続的に改善傾向が表れるまでには至っていないようです。現時点でのホビー君から見た飼い主さんの立場は、従うべき存在というよりも、自分の都合が良いように動いてくれる人もしくは動かせる人という捉え方になっています。この改善には、力で押しつけるのではなく、環境の整備(オモチャの出しっぱなしをしないetc)と生活の中の一貫したルール作りやホビー君の要求に無条件に応えない意識的な行動が求められます。言い方を変えると、現時点では、この3つの要素が欠如している事で、生活の中の主導権はホビー君が握っているという事になります。
コマンドをコマンドとして理解をさせる
現在のホビー君の理解していると思われるコマンドは、いくつかありますが、この反応は、コマンドの理解というよりもトリックとしての理解に留まっています。


「お座り」や「伏せ」も、トリーツで誘導して釣り餌として行うのではなく、ハンドシグナルでコマンドに従うことに対しての報酬としてのトリーツの利用を考えて下さい。このトレーニングの動きの中にも、現在の飼い主さんとの関係性が、距離間として表れています。今までの経験の中で、飼い主さんからの声掛けやコマンドの後には、捕まえられてしまう結果が刷り込まれていますので、ホビー君からすると、捕まらない距離間でトリーツだけを得られるようにポジショニングをします。飼い主さんに対しての喜求行動としてのコマンドであるべきですので、少しずつでも距離間を縮められるようにしていきましょう。
「おいで」で距離間の改善
「おいで」は、100%捕まる合図になっていますので、トリーツを出しても傍に来ない事があります。飼い主さんとしては捕まえる必要がありますので、飼い主さん自身が捕まえる為にホビー君を追いかける事となりますので、呼び戻しの概念が変わってしまいます。


極端なポジションのトレーニングになんりますが、「おいで」で呼んだ場合は、飼い主さんの直近まで戻れるように認識を深めるトレーニングを行いましょう。最初は、トリーツの誘導でも構いませんが、どこまで来ないとトリーツを得ることができのか?を理解させましょう。
今日のレッスンでは、コマンドを教える上での飼い主さんの知識や技術を習得し高める事の大切さを感じて頂けたと思いますので、まずは飼い主さんに従う心を育みながら課題の改善に取り組んでいきましょう。
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