P/L:ふうちゃん

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基礎トレーニング

先日のカウンセリングでは、現在のふうちゃんが抱えている課題についてお話を伺い、日常生活の中での飼い主さんの対応や、今後改善していく必要があるポイントについてアドバイスをさせていただきました。今回はFIELDにお越しいただき、課題の一つとなっているお散歩中の動きについて、実際の状況を確認しながら、改善に向けた基礎トレーニングを行いました。

環境への馴致能力

初めてのFIELDという環境に対して、ふうちゃんは最初こそ少し戸惑いや不安感を見せていましたが、5分程度で環境への馴致も進み、徐々にいつものふうちゃんらしい動きが見られるようになっていました。しかし、飼い主さんは新しい環境で色々なことにチャレンジしたいという気持ちが先行し、トリーツを使ってふうちゃんの視線を上に向けようとする場面が見られました。しかし、今回のような初めての環境では、まずふうちゃん自身に匂い嗅ぎをさせ、周囲の環境に関する情報を十分に収集させることが大切です。新しい環境を確認し、状況を理解することで、ふうちゃんの不安感も軽減され、メンタル的に落ち着いた状態を作ることにつながります。
この段階で飼い主さんがトリーツを使って無理にアテンションを求めても、ふうちゃん自身が環境を受け入れる準備ができていなければ、安定した集中力やトレーニングへの意欲にはつながりません。

まずは環境に馴致させ、落ち着いた状態を確立することが飼い主さんの役割です。 そのうえで、遊びを通してコミュニケーションを深めたり、基礎トレーニングに取り組んだりすることで、ふうちゃんも無理なく飼い主さんとの時間に集中できるようになります。今後も新しい場所へ出掛けた際には、すぐに何かをさせようとするのではなく、まずふうちゃんの反応を良く観察し、環境への馴致が進んでから次のステップへ移行するという考え方を、飼い主さん自身の学びとして身につけていきましょう。

お散歩でのイニシアティブ

お散歩中の行動を改善するためには、ふうちゃん自身の動きを変えることだけでなく、飼い主さんがどのような意識で対応し、どのタイミングで適切なフィードバックを行うのかという点が重要になります。そのため、今回は具体的なハンドリングの方法に加え、これまでの飼い主さんの考え方や対応を見直し、ふうちゃんに何を求め、どのようなルールを理解させていくのかについても確認させていただきました。

これまでのふうちゃんのお散歩では、ふうちゃんが行きたい方向へ進み、飼い主さんがその動きについていくという、ふうちゃん主体のお散歩が習慣化しています。このような状態が続くことで、リードを強く引く行動が常態化し、反対に自分の行きたくない方向へ進もうとすると、ストライキを起こして動かなくなる場面にもつながっています。これは単にお散歩中の引き癖という問題ではなく、飼い主さんに対するリスペクトや信頼関係、そして日常生活の中でのイニシアティブのあり方にも関わる課題です。
現在のふうちゃんは、自分の意思を優先して行動する傾向が強く、飼い主さんの判断や指示を受け入れる意識が十分に育っていない状況です。
このような関係性を見直さないまま、引き癖だけを改善しようとしても、現在課題となっている噛み癖や吠え癖を含めた、日常生活全体の行動改善にはつながりにくくなります。そのため、まずは毎日のお散歩の中で、飼い主さんがシッカリとイニシアティブを持ち、ふうちゃんが飼い主さんの動きや判断を意識して行動できる関係性を構築していきましょう。
もちろん、自由に匂いを嗅ぐ時間をなくすということではありません。飼い主さんと同調して歩く時間と、自由に匂いを嗅いで良い時間を明確に区別し、それぞれのルールをふうちゃんに理解させることが重要です。飼い主さんの一貫したハンドリングによって、ふうちゃんが自分の判断だけで行動するのではなく、必要な場面では飼い主さんを意識し、その指示に従って行動できるようにしていきましょう。
お散歩は、単に運動や発散をする時間ではなく、飼い主さんとふうちゃんの関係性を見直し、信頼関係とイニシアティブを構築するための大切なトレーニングの時間でもあります。今回取り組んだ基本的なルールを日々のお散歩の中でも継続し、飼い主さん自身のハンドリングスキルを高めながら、生活全体の行動改善につなげていきましょう。
今後は、今回取り組んだ基礎トレーニングを日常のお散歩にも取り入れながら、飼い主さん自身が一貫した対応を行い、ふうちゃんとの関係性とお散歩中の動きを少しずつ改善していきましょう。

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