パピートレーニング
今日のチャーリー君のレッスンでは、前回のレッスン以降に見られた成長や行動の変化を確認しながら、現在の発達段階に合わせた飼い主さんの接し方や、将来を見据えたコマンドの導入方法についてトレーニングを行いました。
アテンションへの反応と注意点

今後の注意点として、現在はチャーリー君に会うために、多くのお客様がご自宅を訪れる機会が増えているようです。様々な第三者と触れ合うことは、チャーリー君の社会化という意味でも、とても良い経験になります。ただし、飼い主さんと訪問者の方々との会話の中で、何度も「チャーリー」というアテンションが使われてしまうと、その都度チャーリー君が反応していても、人間同士の会話に意識が向いているため、せっかくの反応を見落としてしまうことになります。
アテンションは、単に名前を呼ぶことではなく、飼い主さんへ意識を向けさせるための大切なコマンドです。 特に、現在のようにアテンションの理解を深めている段階では、反応を求めない場面で繰り返し名前を使うことは避けたいところです。そのため、訪問者の方々との日常会話では、チャーリー君の名前をそのまま使うのではなく、セカンドネームや抽象的な表現に置き換えるなど、トレーニングで使用するアテンションと、人間同士の会話を明確に区別する工夫をしていきましょう。
また、今後は成長とともに、先住犬のパコ君とチャーリー君が同じ環境にいる中でも、それぞれのアテンションを聞き分け、自分に向けられた呼び掛けに正しく反応できることが必要になります。
そのためにも、まずは現段階でチャーリー君自身のアテンションをシッカリと安定させることが重要です。飼い主さんがアテンションを出した際には、チャーリー君の反応を見逃さず、適切なタイミングで誉めることを継続しながら、将来の多頭飼育でのコマンドの使い分けにもつながる基礎を丁寧に作っていきましょう。
先住犬への配慮
多頭飼育では、飼い主さんとそれぞれの犬との1対1の関係性を、トレーニングや遊びを通してシッカリと築いていくことが基本となります。現在のチャーリー君の月齢を考えると、飼い主さんとしてはチャーリー君とのトレーニングに集中したい場面も多く、その間は先住犬のパコ君に静かに待機していてほしいという気持ちが強くなると思います。
しかし、これまでのパコ君との生活では、飼い主さんが他の犬と関わっている間、静かに待機するという経験が少なかったことに加え、今まで自分が中心だった生活から、チャーリー君に飼い主さんの注目が向く時間が増えたことで、パコ君の自己主張や要求吠えが強くなる傾向が見られます。

このような状況では、単にパコ君に静かにすることを求めるのではなく、静かに待機している行動を飼い主さんが見逃さず、適切なタイミングでシッカリと誉めることが重要になります。チャーリー君とのトレーニング中であっても、パコ君の様子を観察し、落ち着いて待機できている瞬間に適切なフィードバックを与えることで、自分のトレーニングが始まるまでは静かに待つという習慣を少しずつ身につけさせていきましょう。
そのためには、2頭それぞれの行動を観察する力と、状況に応じて機転を利かせながら対応する飼い主さんのスキルも必要になります。チャーリー君への対応に意識が集中し過ぎて、パコ君の良い行動を見落とさないようにすることも、多頭飼育ならではの大切なポイントです。
また、今後はチャーリー君にも、パコ君がトレーニングをしている間は静かに待機することが求められます。どちらか一方だけに我慢をさせるのではなく、それぞれが飼い主さんとの時間を持ちながら、相手の時間には落ち着いて待つことができる関係性を目指していきましょう。
最初から長い時間の待機を求めるのではなく、短い時間から成功体験を積み重ね、静かに待つことの意味を分かりやすく教えていくことが大切です。パコ君とチャーリー君、それぞれの成長段階や理解度に合わせながら、無理のないトレーニングを継続していきましょう。
将来に向けたコマンドの導入
今後のお散歩などでも必要となる「ヒール」のポジションについて、オフリードとオンリードの両方の状態で、チャーリー君の理解度に合わせながら丁寧に導入していきます。特にオンリードでは、リードを噛んでしまう行動が頻繁に見られますので、ヒールポジションを教えることと並行して、首輪やリードに対する違和感を軽減し、自然に受け入れられるようにしていく必要があります。
そのため、まずは首周りに触れられることや首輪の装着、飼い主さんに首輪を持たれること、リードを装着することなど、日常的に必要となる一つひとつの動作を、チャーリー君が無理なく受け入れられるようにトレーニングを進めていきます。更に、リードに少しテンションが掛かる場面についても、チャーリー君が過度に反応したり、リードを噛む行動につながったりしないよう、トリーツを上手に活用しながら、段階的に経験を積み重ねていきましょう。



引っ張りっことレトリーブへの関連付け

また、引っ張りっこだけで遊びを終わらせるのではなく、将来的なレトリーブにつなげられるよう、リードを上手に活用しながら、ロープを追い掛けることや、咥えたロープを飼い主さんの元へ持ってくることなどを、遊びの流れの中で無理なく学ばせていきましょう。この段階では、コマンドの実行性だけを求めるのではなく、飼い主さんと一緒に遊ぶことが楽しいという気持ちを高めながら、自然にレトリーブの基礎となる動きを身につけさせることが大切です。
チャーリー君の遊びに対する意欲は、前回のレッスンと比較して確実に高まってきていますので、この良い変化を更に伸ばしていけるよう、飼い主さん自身もロープの操作や遊びの組み立て方を工夫し、遊ばせ方のテクニックを向上させていきましょう。


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