カウンセリングレッスン
カウンセリングでFIELDにお越し頂いたのは、レイス君(ミニチュアシュナウザー・10カ月・♂)です。
今回のご相談は、お散歩中に他の犬に対して吠えてしまう行動について、今後どのように改善していくかという内容でした。FIELDでは、鏡に映った自分の姿に対して吠える様子も見られましたが、新しい環境に対する馴致能力は安定しており、時間の経過と共に周囲を確認しながら落ち着いて行動することができています。現在10カ月という月齢は、身体的な成長だけではなく、自我も強くなり、様々な刺激に対する反応が明確になってくる時期です。他の犬への吠えだけを修正しようとするのではなく、まずはアテンションや「お座り」「待て」「おいで」「Heel」などの基本的なコマンドを通して、周囲に刺激がある状況でも飼い主さんへ意識を戻せる関係を作りながら、課題への対応を進めていきましょう。
レイス君は人が大好きで、好奇心も旺盛です。また、自己アピールも強く、日常生活では飼い主さんの隙を見て、咥えてはいけない物を咥えて逃げ回り、飼い主さんとの追いかけっこを遊びとして成立させてしまっている場面もあるようです。
このような行動は、飼い主さんが追いかけることでレイス君にとって楽しい遊びとして強化されてしまう可能性があります。また、咥えた物によっては誤飲などの事故につながる危険性もありますので、「追いかけて取り上げる」という対応だけではなく、自発的に放すことや、呼ばれたら飼い主さんの元へ戻ることを教えていく必要があります。
お散歩中の他の犬への反応や拾い食い、物を咥えて逃げる行動など、一つ一つを別々の問題として考えるのではなく、まずは基本的なコマンドへの理解と飼い主さんへのアテンションを高めていくことが大切です。レイス君の明るさや好奇心を良い方向へ活かしながら、日常生活の中で飼い主さんとのコミュニケーションを深め、少しずつ課題の改善につなげていきましょう。
アイコンタクトとアテンション
アテンションに対する反応については、現時点でも一定の理解はありますが、まだ十分に強化できる余地がありますので、日常生活の中でも意識的に取り組んでいきましょう。
特に、お子様への対応が優先される生活環境の中では、レイス君への対応が十分にできない場面もあると思います。そのような状況で名前を呼んだりアテンションを求めたりしても、その後に誉められる、トリーツがもらえる、遊びにつながるなどの良い結果が伴わないことが続くと、レイス君にとってアテンションそのものの価値が低くなってしまいます。


まずは、確実に対応できるタイミングでアテンションを使い、レイス君が飼い主さんへ意識を向けた瞬間をシッカリ誉め、良い結果につなげることを習慣化していきましょう。「呼ばれたら飼い主さんを見る」という反応を意図的に強化することが大切です。
室内など刺激の少ない環境で反応を安定させた上で、少しずつ屋外へ移行し、他の犬や人、音、匂いなど様々な刺激がある状況でも、アテンションによって飼い主さんへ意識を戻せるようにトレーニングしていきましょう。これは今後、他の犬への吠えなどの課題に対応していく上でも重要な基礎になります。


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