現状の確認と復習トレーニング
はる君と飼い主さんとのプライベートレッスンは久しぶりになることから、現状の課題や疑問点へのアドバイスとコマンドの実行性を高めたり精度を向上させる為の実践トレーニングを行いました。
「待て」とアイコンタクト
「待て」のコマンドの理解は安定していますが、普段の生活の中でも「待て」で写真を撮ったりすると、はる君の耳は、色々な方向に向いて飼い主さんへの集中が低下しているのが分かるようです。これは、「待て」のトレーニングの基礎をもう一度、飼い主さんが理解をして、はる君との中で「待て」のコマンドを成立させる必要があるようです。
飼い主さんの傾向として、はる君の行動に飼い主さんが合わせてしまう傾向が強く、アイコンタクトについても、飼い主さんがはる君を覗き込むようにアイコンタクトをしますので、はる君自身がアイコンタクトをしなくなっています。トリーツを与えるタイミングも早く、誉め言葉を伝える時間も短い為に、どちらかというとハンドコンタクトが強くなっていますので、「待て」のトレーニングでは、はる君の元へ戻ったら、まずは誉めて、はる君が飼い主さんへアイコンタクトをしたら、更に誉めてからトリーツを上から与えるように心に余裕を持ちましょう。
呼び戻しのコマンドの強化
現状の「おいで」のコマンドへの反応は、良くありません。これは、日常で「おいで」のコマンドを使うシチュエーションは限られていて、はる君からすると「おいで」のコマンドが出る場面は、「楽しい事がなくなる」または「嫌な事が起きる」という結果が多い為です。
これは、飼い主さんが意図的に行っている訳ではないのですが、結果的にそうなっている事の方が多いというのが現状です。であるならば、「おいで」というコマンドが出る時には、「嬉しい事が始まる」または「良い事が起きる」という結果を意識的に与えてあげるように飼い主さんが工夫をしたり演出をする事ではる君の「おいで」に対してのイメージは改善していきます。「ボールで遊ぶとき」「ごはんの時」など良い事が起きるシチュエーションを活用してコマンドの関連付けを強化してみて下さい。
ヒールの強化
オンリードではなくオフリードでのヒールウォークについて、トレーニングをする場合のテクニカル的な要素を学んで頂きました。オンリードでもオフリードでも、トレーニングの方法は同じですが、オフリードははる君が、ヒールに対して意欲的に動かないと、自由になりますので、オンリードでのトレーニングを強化してから行うとスムーズにステップアップできます。
現状でも、飼い主さんの脚の動き方やトリーツの与え方・与える場所・タイミング・誉めるポイントなどを的確に行えるとヒールウォークも長い時間維持できていますので、楽しく教えてみて下さい。
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