P/L:大和君&たんぽぽちゃん

今日の大和君&たんぽぽちゃんのレッスンは、FIELDでのコマンドの基礎トレーニングやステップアップトレーニングを行いました。

5か月になった大和君。♂犬としての成長も見られますので、いつまでもパピー扱いをし過ぎると飼い主さん以外の誘惑刺激への意識が強くなり気持ちが飼い主さんに向かなくなります。向かなくなった時点で、それを改善しようと安易にトリーツを使う無意味な対応をすると、余計に理解がこじれますので現在の月齢から成長を予測した上で成長段階に見合ったトレーニングを進めて事前に対応できるようにしていきましょう。

現在のご自宅での大和君に対して行っているトレーニングの様子を見させて頂きました。「座れ」「伏せ」「立って」などの基本的なコマンドをトレーニングをしているようです。

トリーツを使う誘導でのコマンドの基礎トレーニングも安易に行うことで、飼い主さんとの距離間やポジションも同時に関連付けられますし、どちらにイニシアティブがあるか?なども同じように感じ理解しはじめます。単純に犬にコマンドの動作を教える為に目の前にトリーツを持って動かすという感覚ではなく、飼い主さんの姿勢を一定にして、飼い主さんとの距離間やポジションを認識させコマンドと動作を関連付ける必要があります。

上の3枚の画像と下の3枚の画像では、トレーニングをする意味や意図が全く違いますので違いがハッキリとお分かり頂けると思います。

大和君自身の動きの癖などもありますので、シンプルで正しい動きを教えていかないと、現在の改善が必要な反応を修正出来なくなります。ヒールポジションンのトレーニングも基礎段階から少しステップアップした動きも必要になります。

誘導している手のポジションの高さの移動だけでもステップアップになりますので、ステップアップした際には距離を短くして失敗をさせないようにして下さい。ヒールポジションでの脚側停座の位置も正確に教えていくとブレる事はなくなります。それだけ、この時期のトレーニングは本当に楽しく行い、ニンゲン側は細心の注意を払いながら先を見据えてトレーニングをしましょう。特に小型犬のポジショニングのトレーニングは、少しでもズレると大きくズレているように見られますし、反対に精度が高い場合は非常に高い評価をされます。

招呼の際のポジションが飼い主さん自身が行うと斜めに曲がってしまうという課題があるようでしたので改善の方法を実際に行い、どのように意識させたら良いのか?を確認してもらいました。

アテンションやコマンドの対しての反応は、とても俊敏ですので飼い主さんの直近に真っすぐに座ることを丁寧に教えていくようにしましょう。この際の両足の距離間や、トリーツを与えるポイントにも注意が必要です。また最初の段階では座らせることは必要ありませんので、飼い主さんの足の中まで突っ込んでくる意欲を作るようにしていきましょう。


たんぽぽちゃんは、先日の競技会での公開訓練試験で合格し最初の目標は達成しました。しかし、今までのトレーニングの中でも一番理想的な脚側行進ができていた時期から比較すると、少し物足りない感じがしましたが、飼い主さんからのお話を伺い、その要因がようやく理解できました。

以前から指摘はさせて頂いていましたが、あまりにも飼い主さんには主導権が無く、たんぽぽちゃん次第でのトレーニングになっていますので、たんぽぽちゃんがやる気が出ないと日々のトレーニングもできない状況のようでした。この状況では、脚側停座のコマンドを出しても「やるか?やらないか?」はたんぽぽちゃん次第ですので、どんな状況でもコマンドを実行させるという目標には到達できなくなります。そしてトレーニングの際に、モチベーターレベルを上げたとしても何の意味もなくなります。

この状況を改善するためには、日常の些細な行動や対応を確認し見直して全ての行動の主導権を飼い主さんが握るくらいの状況を作る必要があります。例えば、今日のレッスンを開始する際の、クレートからの出し方ですが、クレートのドアを開けると勢いよくたんぽぽちゃんが出てきて、そこらじゅうの臭い嗅ぎをさせてしまう事に対して何の抵抗感もない感覚は、すぐに改善していく必要があります。たかがクレートの出し方とも思われる方も多いと思いますが、「ハウス」のコマンドでクレートに入っている以上、ドアが閉まっていようが開いていようが、許可をされるか?呼ばれるか?のコマンドが出ない限り「ハウス」のコマンドを実行し維持していなければいけません。現在のたんぽぽちゃんの場合は、ドアが開くことが「解除のコマンド」と認識していたり。自主解除のスイッチになっている可能性がありますので、飼い主さんのコマンドは耳には届かない事になります。

たんぽぽちゃん自身は、このコマンドの意味や行動を理解していない訳ではありません。そのルールや節度を飼い主さんが理解して、やらせるか?やらせないか?の問題です。このルール作りをシッカリと実践すれば、必然的に今よりも確実に飼い主さんからのコマンドに耳を傾けてコマンドを待ちコマンドを実行しようとするはずです。何故ならば、そのルールに従うことで大いに誉められますし、最高の報酬を得る事ができるからです。

現在理解しているコマンドの精度を向上させるトレーニングとして、今後のたんぽぽちゃんの取り組まなければいけないトレーニングは、ヒールポジションの正しい理解です。

とても理想的なポジションでシッカリとアイコンタクトができています。この姿勢に関しては問題はりませんので現状維持して、更にどのような環境刺激が加わってもアイコンタクトを外さないように強化が必要です。

課題は、この姿勢からの伏臥への移動と、その後の脚側停座への戻りの精度です。同じように立止の姿勢への移行と、その後の脚側停座の戻りに関しては、基礎に戻って確実にポジションを再確認していきましょう。

また脚側行進の距離間の改善は、今後も進めていく必要がります。脚側停座の位置が、ここまでタイトにできるのに対して、脚側行進が始まると距離感が生まれますので、脚側行進の精度としては改善の余地が出てきます。どこが正しい位置なのか?再確認しながら改善に取り組んでいきましょう。


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