初レッスンのペガサスちゃん(チャイニーズクレストドッグ5歳♀)の課題は、お散歩中の草を食べる行動の改善です。ヴァイス君の先住犬で、飼い主さんとも色々なドックスポーツなどにチャレンジしていますが、以前からの悩みの種だったようです。
屋外での「お座り」ができませんので、まずは基本的なコマンドの基礎トレーニングをしていきましょう。ヴァイス君は、パピー期から環境馴致も含めて基本的なトレーニングを行った分、少しトレーニング期間が空きましたがシッカリとコマンドを理解できていますし、アイコンタクトも維持できています。
ペガサスちゃんの草を食べた際の対応が、飼い主さんからすると草を食べさせないようにトリーツで意識の方向を変えたいと考えているようですが、トリーツを出すタイミングが全く真逆の学習につながり、草を食べるとトリーツが出てきていますので、更に草を食べることを強化しています。
リードを上手に使いながら、草を食べてから指示を出すのではなく、草を食べそうになる行動を事前にとらえて指示を出しましょう。この徹底した例外のないタイミングをフィードバックすると自然にペガサスちゃんの視線は飼い主さんへのアイコンタクトになります。この行動を良く誉めてトリーツを与えることでお散歩中の行動は必ず変わります。
トリーツは誘導で使うのではなく報酬として意味のある使い方をしていきましょう。確かに色々なシチュエーションでは誘導でトリーツを使う場合もありますが、動きのある殆どの場合は、トリーツを与えるタイミングがずれてしまい、ニンゲン側が意図している結果とは正反対の結果に結びついていることが多々あります。
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