P/L：ルーク君

パブリックトレーニング

今日のルーク君のレッスンは、前回と同様に刺激レベルの高い環境下でのパブリックトレーニングです。他の犬とのすれ違いの際の興奮のコマンドのコントロールと刺激を無視できた際の飼い主さんの誉めなどがスムーズに行えるようにする為の実践トレーニングを行いました。

飼い主さんのイニシアティブ

引きと方向性の改善

日常のお散歩の様子を伺うと、とにかく早く歩くことを心掛けているようですので、今日のレッスンでも全体的に早歩きになり、リードはルーク君が引き気味でテンションが常にかかっている状態です。

この状態では、ルーク君の進む方向に飼い主さんが着いて行きますので、結果的にコマンドはルーク君に届かなくなります。「ゆっくり」のコマンドを出しながら、ルーク君の歩速に合わせるわけですから、「ゆっくり」は、飼い主さんがルーク君に着いて行くコマンドとなります。

リードはルーズでゆっくり歩く

文字通り「ゆっくり歩く」という動作に変更し、リードは張らずにルーズな状況を維持できる歩き方をマスターしていきましょう。また飼い主さんの進む方向性もルーク君に合わせずに真っすぐ進むように心掛けて下さい。

このルーズなリードの状態が維持できるようになると、ルーク君が何かに反応した際に、リードにテンションが加わりますので、事前にコマンドでコントロールができます。まだ、新しい環境下では、刺激が強すぎてルーズな状態の維持は難易度が高くなりますので、日頃のお散歩で安定した動きができるようにしていきましょう。

通過トレーニングと誉め言葉

アンダーの姿勢で他の犬の通過を目標に、様々な場所でのアンダーコマンドの実行性を高めて下さい。ただ、傍でお座りの状態でも落ち着いて相手の犬をスルー出来るのであればOKです。

今回のようなパブリックトレーニングでは、犬を近づけてくる人・声を掛けてくる人など様々ですが、そのシチュエーションごとに、飼い主さんとして何が適切な対応なのか？のバリエーションを身につける事もルーク君を守る上では必要なスキルです。またシッカリ出来た時の「誉め言葉」が、ルーク君には、明確に伝わっていませんので今後も「誉め言葉」を伝えられる関係性を目指してください。反面、トリーツに対しての反応は極端に出ていますので、トリーツを出る事を先読みすると、お座りや伏せが自主解除になりがちですので、トリーツが出るか出ないか？ではなく、姿勢の維持を理解させられるようにトレーニングをしていきましょう。