今朝のシャンティ君のレッスンは、前回のレッスン以降の変化や現在課題についての対応と今後に向けてのコマンドの導入や強化トレーニングなどです。
パピー期から若齢期へ
5カ月を過ぎ、パピー期から若齢期へ向かい興味の違いや自己表現の変化、本能的な反応や行動などが見られてきます。反面、元々持ち合わせている性格や性質に対しての継続的な取り組みも必要な時期です。
馴致トレーニング
パピー期からシャイな面は見られ、反面ご自宅では飼い主さん(特にパパ)への依存心と我が侭が強く表れていましたが、現在の動きも同じように苦手な現象やモノ・人に対しては躊躇や不安感が見られます。


パピー期に多くの人や犬に接する機会を設けて経験を積ませても、その経験が果たして良い経験であったかどうか?が大きな問題であり、パピー期の社会化のポイントは、そこにあります。「犬がどう感じたか?」この大事なポイントを安易に考えると、経験させた時間がマイナス方向に向く場合もあります。馴致トレーニングは、何歳でも必要な事ですので、シッカリと時間を掛けて、どのように馴らすべきか?を飼い主さんが理解をした上で進めて下さい。
本能的な反応の修正
犬の深層情動の中にある「動くモノを追う本能」は、等しく備わっていますが、その犬種により大きな差が表れます。


最近のお散歩でもカラス・鳩・猫などへの強い反応が見られるとのお話しでしたので、どの程度の反応なのか?を確認しました。ドゥードルという犬種の中でも、この本能的な反応には差が出ますが、ラブラドールやスパニエル系からなるブリーディングですので、どの犬種の特性を強く受け継いでいるかにより反応にも差が出ます。「僕は匂いを嗅いでいますよ」的な動きから、急発進してカラスへアタックする動きは、既に知能犯。
飼い主さんの管理下であれば、微笑ましさを感じる行動にも見えるかもしれませんが、最悪のシチュエーションを考えると、とても危険な反応ですので改善していきましょう。

拾い食いや枝を探して咥えて遊ぶ反応も、同じようにこの月齢に良く表れやすい本能的な行動です。特に枝は大好きなようですので、飼い主さんからの声掛けには一切反応しなくなり、一心不乱に枝を探し、咥えて食べる行動が目立ちます。必然的に飼い主さんが持つリードも常にテンションがかかり、咥えると取り上げるの繰り返しですので、シャンティ君はゲーム感覚となります。
枝を阻止されると、穴掘りに変更!このように、沢山の刺激の中では、刺激の少ないご自宅で出来ていることもできなくなる事を理解し、刺激の中でも同じように飼い主さんへ意識を向けられるようにステップアップしていく必要があります。
運動とコミュニケーション
課題となっている要因には、飼い主さんがワクワクする存在となっていない事も要因の1つです。


拾い食いをする余裕がないくらい、沢山遊んで運動を与える事でコミュニケーションがうまれます。特に依存心が強いシャンティ君ですので、呼び戻しに関しては、大きな問題はありませんが、「待て」で飼い主さんから離れる事などは、少し難しくなりますので、強化してください。
また他の犬にも興味が強く小型犬には、積極的です。相手の飼い主さんや犬によっては、近づいてほしくないケースも大いにありますので、シャンティ君が挨拶したいからといって、無暗に近づく事をせずに、様々な刺激を無視できるようにするための基礎トレーニングをしましょう。


相手の犬が気になっても自発的に無視ができた事をタイミング良く誉める事で意識の方向性が変わります。
お散歩のルールとスタイル
特に芝生の上では、匂い嗅ぎが頻繁ですので、その動きが草や枝の拾い食いに発展しています。


視線が少しでも上を向いたら誉めて、シャンティ君が飼い主さんを意識して歩けるようなスタイルとルールを確立させましょう。現状では、拾い食いを阻止する対応が目立ちますし、正しい行動に置き換えができていません。


成長と共に、変化は大きくなりますので、飼い主さんがシャンティ君の成長に追い越されないように事前予測ができるスキルを身につてていきましょう。
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