今朝のアシュレー君のレッスンは、前回のレッスン以降の確認と現在の課題に対しての飼い主さんの対応のトレーニングです。

相変わらずパワフルで犬が大好きなアシュレイ君。他の犬を見つけると、遊びたくてロックオン状態となり、飼い主さんからの声掛けには、耳を傾けてくれません。飼い主さんの声のトーンや力強さなどにも問題はありますので、アシュレイ君に届くような声の張りも必要です。

刺激が加わっても飼い主さんからのコマンドを優先できるように繰り返しのトレーニングが必要ですので、今回のようにロングリードを使って一定の自由意志を尊重させた状況下で確実に呼び寄せられるようにしていきましょう。

このトレーニングで必要なのは、ロングリードの捌き方と同時に、リードを手繰り寄せながら誉めてアシュレイ君の反応を強化する事ですので、素早い動作とタイミングの良い誉めが必要です。この繰り返しを行う事で、リードを手繰り寄せなくてもアシュレイ君がコマンドに対しての実行性が高まり意欲的に「おいで」のコマンドで戻れるようになります。

戻ってきた際には、必ず「お座り」で行動を止めるようにしていきましょう。現時点では、飼い主さんの横をすり抜けてしまう場面も見られますのでコマンドを出すタイミングをシッカリ理解して正しいタイミングでコマンドを出せるようにして下さい。

お散歩の引きに関しては、何かに反応して強く引いてしまってからコントロールをする事は、とても難しい対応になります。またお散歩のスタイルとして、臭い嗅ぎをさせながら動くことで、気になる臭いや魅力的な臭いに反応した瞬間に強く引かれますので、「ゆっくり」のコマンドで一定の距離を臭いを嗅がずに歩くスタイルと取り入れていきましょう。

このトレーニングは、お散歩中には絶対に臭いを嗅がせるな！という事ではなく、臭いを嗅がないで歩くことを理解させた上で、任意の場所で一旦「お座り」で座らせてから解除のコマンドで充分に臭いを嗅がせる時間を与える一連の流れを教える事が目的です。この流れを教える事で、飼い主さんの許可を仰ぐ習慣が関連づくことで、飼い主さんを意識して歩くことができるようになりますし、解除の前にお座りをさせる事で「お座り」のコマンドへの反応の強化にもつながります。また「臭いを嗅ぐ」という行動自体が報酬になりますので、トリーツの頻度を減らす切っ掛けにもなります。

まだ不安定ではありますが、飼い主さんに気持ちが変わり成長する事で、他の犬とのすれ違いも余裕をもって行うことができますし、正しい行動を誉める機会も増えますので今後も諦めずに根気強く取り組んでいきましょう。

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