カウンセリングでお伺いしたのは、グリ君(柴犬10カ月♂)です。成長と共に自我も強くなりお散歩でのコントロールが難しくなってきたようですし、基本的な家庭犬としてのマナートレーニングやコマンドの強化トレーニングを進めてみたいという飼い主さんのご希望です。
自分のテリトリーに見知らぬ第三者が侵入し、暫くは警戒での吠えが続いていましたが、時間をかける事で馴致が進みオヤツも食べることができています。性質的には少しシャイな面がありますので吠えて自分を大きく見せていますがパピー期の社会化が不足している分、今後はなるべく多くの良い経験を積ませながら心を豊かに育てられるようにしていきましょう。吠えに関しては、今まで良かれと思い行ってきた飼い主さんの対応が無駄吠えや吠える事で自らの要求を通そうとする習慣が身についているようですので、今後のトレーニングの中で飼い主さんからの対応の修正と共に改善を目指していきましょう。
現在は、「お座り」のコマンドには従えるようですので、今後は基本的な「伏せ」「待て」「おいで」「ついて」などの基本的なコマンドのトレーニングを進めていきましょう。
飼育環境に関しては、夏の暑い期間が続きますので極力涼しい環境下で過ごせるようにして下さい。ゲージの中の遊ばないオモチャ等は意味がありませんし、無暗に物欲だけを強化させてしまう要因にもなりますので撤去して、飼い主さんと遊べる時間に活用するようにしてみて下さい。
お話を伺う上では、お散歩の際の人への好奇心と他の犬への興味による強い引きなどが課題のようですので次回以降のトレーニングで状況を見させて頂きながらトレーニングを進めていきたいと思います。
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