カウンセリングでお伺いしたのはサニー君(イタリアングレーハウンド3歳♂)です。課題は主にご自宅でのチャイムや訪問者に対しての吠えや、場合によっては訪問者を排除しようとするアグレッシブ行動です。また飼い主さんからの呼びのコマンドに対しての拒否反応が強く安定しないという事でした。
以前よりトレーニングに取り組まれた経緯はあるようですが、上手にサニー君に伝わっていない事や飼い主さんの知識と技術にステップアップをする為の工夫がなかった事などから現在の課題に発展しているようです。先住犬への依存もあり自分の置かれている状況や環境により行動や反応にも違いがあるようですが、飼い主さんとの関係性を構築しながらコマンドに従う心を育む必要があります。
パピー期の社会化不足や本来持っている性質などから経験不足による緊張感からの吠えにもつながっているようですので今後も積極的かつ慎重に良い意味での経験を増やして上げれるようにしていきましょう。
サニー君に分かり易い伝え方をすることで大切です。充分に理解力もありますし落ち着きもでますので飼い主さんからのフィードバックがシンプルであることが重要です。また課題改善の為には、誉めるベースづくりが急務です。何が正しくて、何が間違っているのか?を理解させる為にも、コマンドの対しての実行性を向上させて誉められることの喜びもシッカリと教えていきましょう。
呼びのコマンドの無視と、首輪の装着の拒否反応に関しては、基礎トレーニングに戻してイメージの改善をしていきましょう。良かれと思い繰り返してきたトレーニングは、ニンゲン側のエゴであったようで、サニー君には呼びのコマンドの従うよりも、従わずに自由に動くことの選択肢を与えています。
段階的なトレーニングで無理やり押し付けるのではなく自発的なサニー君の行動を引き出せるように丁寧にトレーニングを進めて下さい。但し、長い時間トレーニングをすれば良くなるという事ではありませんので、短い時間で集中したトレーニングで効率よく中身の濃い内容のトレーニングをしていきましょう。
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