今日はFacebookの公開グループである甲斐犬JP天然記念物【日本犬】が好きなんです。広め隊!の参加メンバーの皆様よりグループレッスン開催のご依頼を頂き、荒川河川敷にて甲斐犬JP広め隊 1st Tokyo-Schoolを開催いたしました。参加されたのは、こじろう君(甲斐犬2ヵ月半♂)・正千代ちゃん(甲斐犬4ヶ月♀)・彩ちゃん(甲斐犬5ヶ月♀)・むくちゃん(甲斐犬5ヶ月♀)・ 波琉ちゃん(5ヶ月♀)・令彩 ちゃん(甲斐犬7カ月♀)の6頭です。
事前に頂いた、現在の課題や目標に対しての個別のトレーニングと参加された皆さんに共通した基本的な関係性構築に必要なコミュニケーションのとり方や犬の学習方法などについてレクチャーと実践のトレーニングを行ないました。
今回参加された犬たちは、月齢も若く今後の成長が本当に楽しみな性質の良い子達が揃いました。
こじろう君は、2ヵ月半という社会化には、とても大切な時期です。今回参加したメンバーとも臆することなくコミュニケーションをとることができています。ご自宅では、甘噛みなどの課題があるようですが、お話しを聞く上では飼い主さんの対応が、こじろう君に遊びのスイッチを入れているようですので冷静に対処してみて下さい。トイレトレーニングに関しては、成功事例の積み重ねですので、成功できている結果は良く誉めて成功を積み重ねて下さい。失敗をしてしまい要因は、失敗した際の飼い主さんのお掃除の動作が遊びになっているようです。これからの成長と共に、トイレに関しては室内でのトイレではなく屋外への意識が高まりますので、今後どのように育てていくのか?楽しい犬生になるようにしてあげて下さい。アテンションのトレーニングでも、すぐに名前への反応が高くなり、お座りの維持も出来ていましたので本当に楽しみです。
正千代ちゃんは、4ヶ月にして気質の強さと自立心の高さを感じますが、理解力も非常に高くメンタルが安定しています。ニンゲン側の対応1つで、かなりの変化が出ますので、あまり飼い主さん側からの押し付けを強くせずに、お互いに利益のある結果をもたらせるようなアプローチを考えて下さい。首輪などに手がかかると痛がるようでしたので、首輪を触られると良い事が起きるように刺激と結果を良いイメージに変換してあげる事で抵抗感はなくなります。他の犬に対しても我の強さを見せていますが、ニンゲン側の関与を大きくさせすぎないようにしながら状況を良く観察して最低限のコントロールで成長とのバランスを見極めていきましょう。
彩ちゃんは、飼い主さんの良かれと思い対応してきた対応が、結果的に飼い主さんとの意思疎通をスムーズに行うためにはなっていなかった事も多いようです。アテンション(名前)に対しての反応を強化しながら、周りの誘惑刺激が強くても飼い主さんを見上げられるようにトレーニングをしてみて下さい。課題の呼び戻しに関しては、アテンションへの反応が安定してくると同じように呼び戻しに関しても反応が出てきます。お散歩の時間は彩ちゃんとのコミュニケーションの時間ですので、リードでコントロールするだけではなく楽しむ事が大切です。誉め言葉も、現状は上手に伝わっていませんのでご褒美を活用して信頼関係の基礎を築いていきましょう。
ムクちゃんは、陽気なようですが少しシャイな面も持ち合わせています。初めての場所や初めての人に対しての警戒心もありますが、良い経験を積ませる事で改善していきますので、積極的に経験をさせていきましょう。特に第三者からご褒美をもらえるようになる事も、大切な要素です。メンタルの安定は、環境馴致トレーニングで育まれますのでが、中々形として表れませんが、ムクちゃんの反応や行動には様々な意味がありますので、良く観察して下さい。今日のレッスンでも前半は少し緊張感もありましたが後半は、テンションも高く楽しそうでした。飼い主さんが身に付けなければいけない事は、アテンション(名前)の活用や誉め方などです。特に、パパが声が小さいですからムクちゃんにご自分の気持ちが伝わるように豊かな表現で接してあげて下さい。
波琉ちゃんは、事前の課題の内容では他の犬に対してシャイで尻尾が下がるほど怖がるというお話でしたが、最初から友好的で遊び方も非常に上手でした。現在の月齢は、様々な変化が表れる時期でもありますので、1日1日の成長と共に心と身体の変化を見逃さずに育ててあげて下さい。アテンションへの反応も非常に強く、理解力もあります。アイコンタクトの修正トレーニングも何を求められているか?を良く理解できています。呼び戻しに関しても、飼い主さんとの一定の距離感をもっています。飼い主さんの身に付けなければいけないのは誉めるタイミングです。特に呼び戻しの場合は、飼い主さんに向って走ってくる行動をシッカリと誉めましょう。また飼い主さんの元に戻ってきた際に、飼い主さんとの距離を置いてしまうのは今までの経験で捕まらない距離をとっていますので、現在は飼い主さんの直近まで戻るようにトレーニングをしていきましょう。これからの成長も楽しみですね。
令彩ちゃんは、立止での「待て」いわゆる立ち込みのスタイルの強化を進めています。飼い主さんの指示に対して、シッカリと止まり立ちますが、尻尾の高さに改善が必要のようです。展覧会を想定しての指示ですが、トレーニングとしてやり過ぎてしまうと、意欲や緊張感が低下します。このトレーニングを行う上でも飼い主さんとの1対1の関係性が基礎となりますし、シッカリ出来ている事を誉める事も重要です。今日のレッスンの中でも、尻尾の高さを保ち立ち込む事もできていますのでモチベーターレベルの向上などの工夫も検討しながら適度なトレーニングをして下さい。人への飛びつきに対しての飼い主さんの対応については、指示を出すタイミングが遅いために、飛び付を阻止できていないようです。
令彩ちゃんの反応や行動の先読みができるように観察力を高めてください。とても性質の良い子ですので性質を重視しながら育ててあげて下さい。
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