P/L:ライマちゃん。

今朝のライマちゃんのレッスンは、いつもの近隣の公園ではなく初めての公園でのトレーニングとなりました。初めての臭いや初めて会う人などの経験は、とても大切です。8ヶ月を過ぎ35kgを超えてきました。これからの高温多湿の季節は、ライマちゃんにとっては、とても厳しい季節になりますので早朝の涼しい時間でのお散歩やプールなどの水を活用しての 運動と クールダウンでストレスを発散させてあげましょう。

現状の課題について色々とお話を伺うと、現在のライマちゃんと飼い主さんとの関係性の中に隙間風が吹いているようです。飼い主さんは何とか理想的な動きやコマンドの理解を高めることを主体に考え、お散歩でもマナーを守りながらヒールポジションで傍を歩かせることを中心に考えすぎてしまい、ライマちゃんの「やりたいこと」「感じたいこと」「臭いを嗅いでみたいこと」「見てみたいこと」など興味の部分もコントロールしがちになっているようです。確かに拾い食いもさせたくないですし、急に走られても困ります。しかし、そのような時のためにコマンドがあり、事前にコマンドを出すことで行動をコントロールできるようになります。しかし、現在のライマちゃんには飼い主さんのコマンドに従うという心が育まれておらず、どちらかというとコマンドを無視しようとする反応や動きが見られます。犬のトレーニング全般を理論的に解釈し犬に対峙しても、その時々の環境や刺激により理論通りに結果が出ることは多くありません。例えば、「お家ではできるけれども外ではできない」というのが一番分かり易いと思います。室内では、いつもの習慣や馴れた環境化ですのでオペラント条件付けで強化された行動は見事に実践するでしょう。しかし、一旦外に出てしまう室内にはない臭い・音・鳥・猫・犬・人など多くの誘惑刺激が加わりますので理論上の結果には結びつかなくなります。このように、屋外でのコマンドの難易度を理解した上で、ライマちゃんがコマンドに従ったことを、飼い主さんが心から評価し心から誉めることができないとライマちゃんの心の中に「従う」という気持ちは芽生えてこなくなります。現状は、飼い主さんも今日のレッスンで多くのことに気づかれたと思いますので、もう一度、関係性を再構築できるように日々の生活の見直しをしていきましょう。

いつもスローペースで動かないイメージがありますが真剣に遊んであげれば真剣に走り、遊びます。どうか沢山遊びコミュニケーションの時間を共有して下さい。


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