カウンセリングでFIELDにお越し頂いたのは、ボン君(マルプー11か月♂)です。課題は、呼んでも来ない・お散歩の引き癖・下を向いて歩く・拾い食い・他の犬やご自宅での吠えなどの改善です。人懐っこく、初めての環境にも適応能力がありますので、性質的に大きな問題がある訳ではないようです。
生活パターンの中でお留守番が長く、運動量も少ないようですし、接している時間が短いことから、飼い主さんとボン君の関係性の中に、本来必要なルールが明確化されていない事で、現在の課題に発展してきているようです。
「呼んでも来ない」という課題は、呼ばれると何らかの抑制がかかったり、楽しい事が終わったり、もしくは、近くまで来て飼い主さんと追いかけっこになる事を楽しめる為に、あえて「来ない」という行動をとります。
呼んだら抱き上げようとせずに、まずは「お座り」で行動を止める事が先決です。それができたらシッカリ誉めて報酬を与えるという一連の流れをシンプルに行えるようにする事が改善のポイントです。間違っても、追いかけっこにならないように、ニンゲンは、ポジションを動かさないようにして下さい。
お散歩での引きや、下を向いて歩くという課題は、お散歩の際の飼い主さんへの期待感が無い事の表れです。
「ヒール」のコマンドで飼い主さんの左側で一緒に歩くことから始めましょう。この際に、飼い主さんの歩くラインは、まっすぐ歩くことが重要です。ボン君の進む方向に着いて行かないようにする事で、ボン君の意識も飼い主さんに向きますし左側で同調して歩くことができます。
現在の課題の要因は、ボン君の為に、良かれと思い飼い主さんがボン君の行きたい方向に着いて行く行為ですので、このようなお散歩をする事で、飼い主さんが飼い主さんとしての役割を放棄している事となり、ボン君は自由に引っ張り、飼い主さんを見ずに気になるモノを口に入れて拾い食いに発展します。拾い食いを発見して「何を食べたの!」と口を開ける対応は、ボン君には拾い食いゲームになりますので、自己アピールが大好きなトイプードルの性質を持つ、ボン君には何でもアリ!な自由時間になります。
全ては飼い主さんの犬を飼う上での知識と技術の向上が、課題の改善の方法ですので、飼い主さんの将来的な目標として考えられているように、ボン君の今後の犬生が楽しく充実した時間になれるように飼い主IQを高められるように取り組んでみて下さい。
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