今朝のアルウェンちゃんのレッスンは、ボールのレトリーブの遊びを通してのコマンドのトレーニングとお散歩中の他の犬とのすれ違いの基礎トレーニングなどです。
トリーツを使ったトレーニングでも一定の集中力はありますが、大好きなボールを使うことで楽しさが倍増します。また飼い主さんに対しての期待感が希薄になりつつありますので、「遊ぶ」というコミュニケーションツールを活用して現在の課題の克服の切っ掛けにしていきましょう。
ボールでの遊びの中にも一定のルールを設けることで飼い主さんのコマンドに対してシッカリと集中して動けるようになります。特にレトリーブの際の、リターンでは「おいで」の呼び戻しのコマンドを使いますが、「おいで」とコマンドを出しながら、飼い主さんがアルウェンちゃんに歩み寄って行きますので、アルウェンちゃんは、飼い主さんの元まで戻ることをしなくなります。今朝は、飼い主さんのポジションを固定して、地面に書かれた四角い枠の中から出ないようにしてコマンドのみでアルウェンちゃんをコントロールしてボールで遊んでもらいました。
ボールを投げることに対しても、一旦座らせるだけではなく「伏せ」のコマンドを使ったりパターン化しないようにします。ボールが好きなタイプの子は、すぐに要求吠えにつながることもありますが、吠えても投げないようにして下さい。吠えたら「お座り」もしくは「伏せ」で違うコマンドを実行させてから投げるように条件付けをしてください。
成長による心身の変化と季節が進んだことによる運動量の増加と反応速度の向上なども現在の飼い主さんの観察力では対応できない面も出てきています。特に飛びつきや、先住犬と共に散歩をしている際の他の犬への反応なども今までの夏季期間の反応とは比較にならない速さになりますので周りへの注意やアルウェンちゃんの反応を良く観察して事前対応ができるようにしておきましょう。「待て」のコマンドで動かずに静止することは充分に理解していますし実践できます。飼い主さんが、刺激レベルの強度が低い段階でタイミングよくコマンドを出してコントロールできるテクニックを身につけることで、無暗にリードでコントロールせずに理想的な行動を誉めて強化することができるようになります。
お散歩では「ゆっくり」のコマンドが正しく理解していませんし、飼い主さんから正しく伝わっていないようです。臭い嗅ぎを自由にさせるコマンドではありませんので飼い主さんに歩調を合わせて臭いを嗅がずに歩きましょう。
飼い主さんへの意識が中々安定していませんので、今後もお散歩のスタイルに関しては継続してトレーニングをしていく必要があります。
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